コンクール
ウォークマンでこの曲を聴いていた時、
右手や、右腕に熱さを感じた。
同時に、何か思い出しそうな気がした。
最初は10年前にピアノを弾いた会場での
ライトの熱さなのかなと考えたが、頭の中にピアノのタッチの
感覚とか、曲の表現が甦ってきた。
そして思い出した。
中学3年の時出場したコンクールでの演奏の記憶だった。
コンクールでいい成績を収めることが出来たら、
推薦する音大や、場合によっては指導者の紹介を
すると言われていた。
そんないきさつもあって、かなり力を入れて練習した曲だった。
大人も大学生も出場するコンクールで、50人中9位になれた。
曲を聴きながら、自然と涙がこぼれてきた。
あの時の達成感と、至福の時間を思い出した。
その後、実母によって音大への道はごみを捨てるように
いとも簡単に断たれてしまったが、その時の感情よりも、
ピアノと真剣に向き合っていた時間に感動していた。
もしかしたら、その時のチャイルドが、思い出させてくれたのかもしれない。
ありがとう。
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